●082 歸鴈 きがん(かえるかり) 〇くもりもはてぬこよいのみそら

 表題:歸鴈[帰雁]
 読み:きがん(かえるかり)

 収録:(A)球溪歌集「四季」 犬童信蔵著 音樂教育書出版協會 1936(S.11).11 ◎[A3-1],Copy=[Ka1]
    (B)みんなで歌える合唱曲集 金園社編集部 金園社 1957(S.32).5.10=初(戦後) ◎Copy=(K53)

 記譜:(A)三部合唱(伴奏付き) ヘ長調 2/4
    (B)三部合唱(伴奏なし) 変ホ長調 2/4 (冒頭小節に誤り!)

 インチピット:ミミファソソ|ラソミ|レレミファレ

 曲:グラヴァー,スティーヴン(Glover, Stephen)(1812-1870)[イギリス]
 詞:犬童球渓 ※1914(T.3)作詞

 ※「初鴈」(321)と同曲、別歌詞


[詞] ※「四季」=「歸鴈」より

  曇りもはてぬ今宵のみ空 朧にかすむ月こそかゝれ
  あれよ聞け あれよ聞け 我を呼ぶ聲
  たれか呼ぶ たれか呼ぶ 誰(たれ)か我を呼ぶ
  天(あめ)なる星か空なる月か
  否々(いないな)あらず きけきけ友よ
  み國の春を後(あと)に見すてて 北かぜさむく雪降りつもる
  花なき里の古巣をしたひ 空わたるかりがねぞ
  聞けや友きけや友


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